猫がずっと寝ているけど大丈夫?平均的な睡眠時間は?

猫の睡眠時間は、年齢にもよりますが、猫の半数以上(54.8%)が、1日に12時間~18時間眠り、39.5%が18時間以上寝ているというデータがあります*。

猫はずっと寝ている印象がありますが、18時間以上寝ている猫の多くは、子猫とシニア猫だと思われます。上記のデータは1995年のものですが、近年はもう少し睡眠時間が延びているようです。

おそらく、近年は完全室内飼いが増えているので、より安心して長く寝ているいるのではなでしょうか。猫の鼻の表面が乾いてきたら、眠くなっている証拠です。

 

猫はなぜそんなに寝るの?

猫は、本来は狩りをして生きていく肉食動物です。

完全室内飼いの場合その必要はありませんが、狩りのときのために体を休めて体力を温存しているためだと言われています。

猫はずっと寝ているようにみえますが、警戒心の強い猫は、浅い睡眠の時間が長いです。特に昼寝のときはとても浅い睡眠で、片目だけ開けて寝ていることがあります。

突如、夜に走り回るのは、本能的に狩りのシミュレーションをしていると考えられています。この運動会をやめさせるには、昼間におもちゃを使って狩りを体験させるのが効果的です。

 

猫は夢を見るの?

猫は人間と同じく、浅い睡眠(レム睡眠)のときに夢を見ているようです。浅い眠りのときは、体は眠っていて脳が起きている状態です。このとき、ヒゲをピクッと動かしたり、足やまぶたをけいれんさせることがあります。

おそらくこのとき夢を見ていて、走るようにはげしく足を動かしているなら、狩りをしている夢ではないかと言われています。狩りの経験のない猫なら、飼い主さんと遊んでいる夢かもしれません。

ムニャムニャと寝言を言っているときは、夢の中で大好物を食べているのかもしれませんね。体をけいれんさせたり、寝言を言っているときは、起こさないようにしましょう。突如起き上がり、飼い主さんを引っかくかもしれません。

 

いびきをかくけど問題ないの?

猫がいびきをかいて寝ているときは、とてもリラックスしている状態です。人間と同じく、肥満ぎみの猫はよくいびきをかきます。

また、鼻がぺちゃっとなっている猫(ペルシャ、チンチラなど)は、肥満でなくてもよくいびきをかきます。

一定のリズムでいびきをかいている場合は問題ありませんが、リズムが一定でなく大きないびきをかいている場合は、病気を疑ってください。次のような病気が考えられます。

・鼻炎
・腫瘍
・感染症
・気管虚脱、喉頭虚脱
・軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)

いずれも獣医師に相談してください。

 

猫の寝床で飼い主さんへの親愛度がわかる

新しく猫用のベッドを用意したのに全然寝てくれない、ということがありませんか?猫はずっと決まった場所で寝る習慣はありません。そのときに気に入った場所で寝ます。

安全で静かな場所、夏なら涼しい場所、冬なら温かい場所で寝る傾向はあります。用意したベッドもそのうち寝てくれると思います。

ただ、ハウス型で入り口が小さいベッドなら、入り口でヒゲが当たるのを嫌っているのかもしれません。

飼い主さんと同じ寝床で寝ているなら、猫の寝ている場所で飼い主さんとの親愛度がわかります。「足元 → お腹 → 胸元 → 布団の中」という順に、飼い主さんへの猫の親愛度が高くなります。

ただ、若い猫は飼い主さんの枕元を好み、シニア猫は足元を好む傾向はあります。

自力で布団の中から出てこられないような子猫を無理に布団の中に入れて寝かせるのはやめましょう。布団の中で窒息する可能性があります。また、飼い主さんの寝相が悪いのなら、無理に布団の中に入れてはいけません。事故につながる可能性があります。

 

参考:*「Prevalence of Disease and Age-Related Behavioural Changes in Cats: Past and Present」(Vet Sci. 2020 Sep; 7(3): 85.)

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