猫がなつく人となつかない人の特徴とは?好かれるコツを伝授!

猫はその愛らしい姿と気まぐれな性格で、多くの人々を魅了しています。しかし、猫が特定の人にだけ懐き、他の人には距離を置くことがあります。この不思議な行動には、猫の性格や人間の接し方が大きく影響しています。

この記事では、猫が「なつく人」の特徴と「なつかない人」の特徴について詳しく探ります。愛猫との関係を深めたいと考えている方は、それぞれの特徴や猫の性質を理解することで、愛猫と良好な関係が築けるでしょう。

 

猫がなつく人の特徴を知ろう

猫が「なつく人」には、次のような共通した特徴があります。

1.優しい声で話しかける人
2.静かに動く人
3.無理に触れない人
4.自由を尊重する人
5.ごはんをくれる人
6.長時間一緒にいる人

 

優しい声で話しかける人

優しい声で話しかける人は、猫にとって「安心感」を与える存在です。猫は「音のトーン」に敏感で、穏やかな声を聞くとリラックスしやすくなります。なつく人は猫のペースに合わせ、無理に触れずに優しく接することで信頼を築きます。

一方で、猫がなつかない人は声が大きすぎたり、急に動いたりすることが多いかもしれません。猫は「ストレス」を感じると警戒心を持つため、優しい声で話しかけ、落ち着いた環境を提供することが大切です。

 

静かに動く人

「猫」は人に対して非常に選り好みをする動物です。特に「なつく人」と「なつかない人」の違いは、猫の観察力にあります。

静かに動く人は、猫にとって安心感を与える存在です。急な動きや大きな声は、猫を警戒させる原因となります。猫は穏やかな環境を好むため、静かに行動することで信頼を得やすくなります。

さらに、猫は人の「表情」や「態度」も敏感に感じ取ります。優しい目線や穏やかな声で接することで、猫との距離を縮めることができるでしょう。

 

無理に触れない人

猫が「なつく人」と「なつかない人」の違いは、猫の性格や環境に大きく影響されます。猫は非常に繊細な動物であり、無理に触れようとする人には警戒心を抱くことがあります。

逆に、猫が自ら近づいてくるまで待つ人に対しては、信頼を寄せやすくなる傾向があります。特に、猫がリラックスできる環境を整えたり、優しい声で話しかけたりすることは、猫との信頼関係を築く上で重要です。

また、猫の「気持ち」を理解し、そのペースに合わせることが、猫がなつくための鍵となります。

 

自由を尊重する人

自由を尊重する人は、猫にとっても魅力的な存在です。猫は「独立心」が強く、自分のペースを大切にする動物です。そんな猫に「なつく人」は、猫の行動を理解し、無理に干渉しない「柔軟性」を持っています。

逆に、猫が「なつかない人」は、猫の自由を制限しがちな傾向があります。例えば、過度に抱きしめたり、無理に構おうとする行動は、猫にとってストレスとなることが多いです。猫の自由を尊重し、適切な距離感を保つことで、猫との良好な関係を築けるでしょう。

 

長時間一緒にいる人

長時間一緒に過ごすと、猫は「なつく人」と「なつかない人」を区別することがあります。猫は敏感な動物で、人間の「行動」や「態度」をよく観察します。

例えば、優しく接する人には好意を持ちやすく、逆に急な動きをする人や大声を出す人には警戒心を抱くことがあります。

「猫」はまた、時間をかけて一緒にいることで、特定の人の「匂い」や「声」に慣れて安心感を得ることができます。

したがって、猫がなつくためには、穏やかな環境と適度な「距離感」が大切です。長時間一緒にいる際には、猫のペースに合わせた接し方を心掛けると良いでしょう。

 

ごはんをくれる人

猫は野生時代から、食料を確保することは生き残るために最も重要なことでした。そのため、食料を提供してくれる人間に対して、強い依存と信頼を築きやすいのです。

また、ご飯は猫にとって最大の報酬です。ご飯をくれる人と良い経験が結びつくことで、その人に対してポジティブな感情を持つようになり、懐きやすくなります。

ご飯をもらった、あるいは日頃のお礼として、虫などを捕まえてきて飼い主さんに渡すことがあります。叱っても猫は何のことか理解できませんので、できるだけ受け取っておくようにしましょう。受け取った虫を手に取り愛猫に見せると、愛猫は興奮状態から解放され、ほっとしたような状態になります。

猫が虫などを捕まえて飼い主さんの元に持ってくる行動は、猫と飼い主さんとの間に、一定の社会的な関係が築けている証拠です。

 

猫がなつかない人の特徴とは?

猫が「なつかない人」の特徴は、上記の「なつく人」の逆の行動をする人と考えてよいでしょう。ここでは飼い主さんの次の8つの行動について述べています。

1.飼い主さんが猫に甘えの行動を期待し過ぎている
2.追いかけてくる人
3.かまい過ぎる人
4.気まぐれにかまう人
5.大きな音をたてる人
6.無理強いをする人
7.よく叱る人
8.避難場所がない部屋にいる人

 

飼い主さんが猫に甘えの行動を期待し過ぎている

Youtubeなどの動画で、猫と飼い主さんが楽しそうにしている様子を見ると、「なぜうちの猫はなつかないのだろう?」と悩んでしまうこともあるでしょう。

しかし、動画に登場する猫の甘えの行動は、24時間のうちのほんの1コマであって、猫は、ほとんどの時間を飼い主さんと距離を置いて、独りで過ごします。

このことを理解していないと、「なぜ猫がなつかないのだろう」と悩んでしまいます。飼い主さんが猫に甘えの行動の期待度が高ければ高いほど「なつかない」という悩みは深くなります。

ペットショップやブリーダーから猫を迎えた、保護猫を迎えたなど、飼い主さんの家にやってきた状況は様々でしょうが、どんな状況におかれていた猫であっても全くなつかないということはありません。なつくまで、1年、2年とかかる場合もあります。

 

追いかけてくる人

猫は基本的に自由を愛する動物で、自分のペースで行動したいと考えています。猫は警戒心が強い動物ですが、なつく人には自分から近寄り、甘えたり遊んだりします。逆に、なつかない人には距離を置くことが多いです。

猫を追いかけるのはNG行為です。猫は狩りの本能を持っており、動くものを追いかける習性があります。逆に、猫自身が追いかけられると、獲物を追いかける行動と結びついてしまい、恐怖を感じることがあります。

また、追いかけられることは猫にとって大きなストレスになります。逃げ場がないと感じたり、追い詰められたと感じたりすると、攻撃的な行動に出る可能性も考えられます。

 

かまい過ぎる人

飼い主さん自ら猫のところへ行って、抱っこしたり、なでたりしていないでしょうか。

猫は、本来、自尊心や独立心が強い動物です。過度に体をなでられたりすると、次には飼い主さんのことを警戒してしまい、飼い主さんの手の届かない狭い場所や高い所で過ごすことが多くなる傾向にあります。

かまい過ぎをやめ、放っておけば、猫自ら飼い主さんに近づいてきます。猫が「かまって欲しい」と近づいてきたときだけ、抱っこしたり、なでたりしましょう。

ただし、スキンシップの時間が長いと、体をくねらせたり、しっぽを激しく振ったり、嫌がる仕草をする場合がありますので、見極めが必要です。

 

気まぐれにかまう人

気まぐれに構う人は、猫にとって「不安定な存在」と映ることがあります。猫は「一貫性」を好む動物であり、日常のルーチンが乱れるとストレスを感じることがあります。

特に、猫がなつく人となつかない人の違いは、猫への接し方に現れます。猫は、優しく穏やかに接する人に心を開きやすい傾向があります。猫が求めるのは、安定した愛情と適切な距離感です。

気まぐれに構う人は、猫にとって信頼を築くのが難しい相手となることが多いでしょう。このため、猫と良好な関係を築くには、一定の距離を保ちながらも、定期的に愛情を示すことを心掛けましょう。

 

大きな音を立てる人

猫は、狩りの際に小さな音も聞き分けることができるように、非常に鋭い聴覚を持っています。そのため、大きな音は、潜在的に危険な状況や、獲物の存在を示す可能性があるものとして捉え、警戒してしまいます。

大きな音は、突然起こる予期せぬ出来事の前兆である可能性も考えられます。猫は、このような予測不能な状況を避け、安全な場所に身を隠そうとする本能的な行動を取ります。

よって、テレビなどの音量が大きい場所にいる人や大きな声で話している人には、猫は近寄らない傾向があります。

 

無理強いをする人

無理強いをする人は、猫がなつかない理由の一つとして挙げられます。猫は自分のペースで生活する生き物であり、過度な干渉や強制はストレスを与えることがあります。

特に、猫を無理に抱っこしたり、触れ合うことを強いると、猫は警戒心を強め、距離を置くようになります。

猫がなつく人は、猫のペースを尊重し、自然な接し方を心がけます。猫が自ら近づくのを待つことで、信頼関係を築くことができるのです。無理強いを避け、猫の気持ちを理解することが、猫との良好な関係を築く鍵となります。

 

よく叱る人

猫が家の柱や壁にツメで傷つける、障子をやぶる、テーブルから物を落とすなど、飼い主さんからみればイタズラです。

しかし、当然、猫はイタズラだと思っていません。しかったとしても猫には理解できません。行動(イタズラ)を起こすたびに、飼い主さんからガミガミ言われると、不快な気分になって、なつかなくなります。

この場合は、飼い主さんが猫にされては困ることを事前に防ぐ対策をとりましょう。

イタズラしたときに、「霧吹きで水や嫌なニオイのするスプレーを猫にかけると効果がある」と紹介されていることがあります。効果はあるでしょうが、それがトラウマとなり、かえって飼い主さんに近づかなくなることの方が深刻です。

次のようなシーンで、叱っていることはないでしょうか?

 

ツメ研ぎ

猫が家の柱や壁でツメを研ぐのは習性なので、ある程度、飼い主さんは寛容な心でいましょう。

対策としては、ツメ研ぎグッズを複数箇所に、しかも素材の違うものを置きます。特にオス猫は、高い所にツメで傷をつけ、縄張りや自分の大きさを誇示することがありますので、高さのあるツメ研ぎグッズも置いておくと効果的です。

また、革(かわ)のニオイがお気に入りの猫もいますので、バッグを部屋に置きっ放しにしないようにしましょう。

 

食事中にテーブルに上がってくる

猫が食事中やそれ以外の時に、テーブルに上がってくるのはよくあることです。テーブルに上がってきたら、あるいは、上がっていたら、「ダメ!」と大きな声を出さずに、静かに下に降ろすことを繰り返すしかありません。

また、テーブルの上には、食べ物はおろか何も置かないようにします。調味料のビンやコップなどが置いてあると、猫は、それを床に落とすとどうなるかという実験をするかもしれません。

 

トイレ以外で粗相をする

猫のトイレのしつけは犬より楽です。排尿・排便する場所を数回教えるとそこでしてくれます。

しかし、トイレが置かれている場所が、テレビの音がうるさいリビングであったり、トイレが汚れていると粗相をするようになります。

つまり、トイレは静かな場所に置き、常に清潔にしておきましょう。粗相をしたからといって怒ってはいけません。

 

避難場所がない部屋にいる人

飼い主さんの友人など、猫にとって見知らぬ人が入ってきたとき、あるいは、家の外で大きな音をたてて工事をしているとき、猫が避難できる場所があるでしょうか。避難場所がない部屋にいる人には、近づかないことがあります。

避難場所がないと、猫はストレスを感じるようになりますので、安全で静かな隠れ場所を確保しましょう。

キャットタワーも避難場所になります。猫は上下に運動しますので、キャットタワーは猫のストレスを解消するグッズと言えます。

※飼い主さん・家族と猫だけなのに避難場所にずっといる場合は、その部屋が快適でないか体調が悪い可能性があります。

 

「なつかない」より「なつかなくなった」場合は要注意!

今まで「なついていた」猫が、「なつかなくなった」場合は要注意です。

引っ越しや部屋の模様替えなどで環境が大きく変わったか、病気が原因であると考えられます。いずれにしても、「なつかなくなった」場合は、獣医師に相談しましょう。

 

まとめ

最も重要なのは、飼い主さんが「愛猫に対して甘えの行動を期待し過ぎている」ということです。普通のイエネコは、飼い主さんにべったり甘えることはありません。その日、自分が安心していられる場所を変えながら、1日のほとんどを過ごします。

次に、イタズラをしたときにしかっても、猫は何のことか理解できません。それよりも、ガミガミ言う飼い主さんを警戒してなつかなくなります。猫にしてもらって困ることは、飼い主さんが対策をとることで、しかる必要がなくなります。

「なついていた」猫が、「なつかなくなった」場合は、住環境の変化か病気である可能性が高いということを書きました。猫はストレスに弱い生き物です。いつもと違う猫の変化があれば、獣医師に相談しましょう。

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