飼い主さんが座っているときや立っているときに、猫が背中に乗ってくることがあります。
立っているときなどは、駆け上がってくる感じですよね。
この猫が背中に乗る行為は、ただ単に猫の遊び心だけではないようです。
これから猫が背中に乗る・あるときは駆け上がってくる理由を5つご紹介します。※うつぶせにしているときに背中にのってくる場合は除きます。
単なる遊び心
やんちゃ盛りの子猫や若い猫なら、遊びの延長で飼い主さんの背中に乗っていると考えられます。
この場合、飼い主さんの背中はただの「木」。木登り遊びのために選ばれた「木」です。
だから時には、背中に駆け上がってきます。
また、飼い主さんと一緒に遊びたいというサインでもあります。
猫が背中に駆け上がってきたら、背中を丸めて落ちないようにしてあげましょう。
ただ、ツメで背中をひっかく場合があるので痛いですよね。この遊びをやめさせたい場合は、キャットタワーの設置をおすすめします。
飼い主さんの注意をひきたい
お腹がすいているか、飼い主さんの注意をひきたいときに背中に乗ってくることがあります。
パソコンの操作中にキーボードの上に乗ってきたり、スマホを触っているときに周りをウロウロするのと同じことです。
いわゆる「かまってちゃん」状態です。
忙しいときなど、ついつい、おやつをあげてじゃまをしないようにしてしまいがちですが、「飼い主さんにちょっかいを出す=おやつがもらえる」と学習してしまい、同じことを繰り返します。
この場合は、「飼い主さんが別の部屋に移動する」、「ひとりで動くおもちゃで遊ばす」などの対策をとりましょう。
ただ、「おしっこしたので綺麗にしてねー」、「そろそろ夕飯の時間ですよー」と伝えている場合がありますので、見極めが必要です。
飼い主さんの近くにいたい
飼い主さんの背中にしがみつくように乗ってきたり、常に飼い主さんについてくるのは、早い時期に母猫から離れた猫にみられる傾向です。
通常、猫は、6ヶ月ほどで親離れをします。その間母猫は、独り立ちできるように、いろんなことを学習させます。
しかし、ペットショップなどの猫は、法律で「生後56日(8週間)以下の子猫の販売・展示を禁止」されていますが、子猫が自立するには、親離れが早すぎるのが現状です。
とは言っても、成猫になると自然と自立していきます。しかし、中にはいつまでも飼い主さんから離れられない成猫もいます。
飼い主さんへの依存度が強くなると、「分離不安症」という病気になる可能性があります。
分離不安症になると、ひとりで留守番中にずっと鳴いていたり、必要以上にグルーミングをするといった症状が現れます。
猫が常にべったりくっついてくるのは嬉しいことですが、分離不安症にならないためにも、猫のペースに合わせずに、猫を飼い主さんの生活リズムに合わせるように仕向けましょう。
最終目標は飼い主さんの肩
猫が自分の縄張りを見渡すには、高い所に登るとよく見えます。また、休息・居眠りするときは、安全な高い所にいることが多いです。
これと同じように、飼い主さんの肩に登ることで、自分の環境(縄張り)を確認していると考えられます。※飼い主さんの家も自分の縄張り範囲内です。
また、例えば、猫に背を向けて料理をしているときに肩に登ってきたら、飼い主さんが何をしているのかを確認しています。
海外では、肩にのっている猫を「ショルダーキャット」と呼んでいます。
飼い主さんの背中や肩も自分の所有物
猫がしっぽを飼い主さんの足にからませることがないでしょうか。
これは、猫の甘えの行動であると同時に、マーキングの行動でもあります。
ニオイを付けることで、飼い主さんは自分の所有物であることを主張します。
これと同じことで、飼い主さんの背中や肩にも自分のニオイを付けているのです。
多頭飼いをしている場合、飼い主さんの背中や肩に乗ることで、自分の優勢を他の猫に見せつけている可能性もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。猫が飼い主さんの背中に乗る理由を5つご紹介しました。
1.単なる遊び心
2.飼い主さんの注意をひきたい
3.飼い主さんの近くにいたい
4.最終目標は飼い主さんの肩
5.飼い主さんの背中や肩も自分の所有物
だいたいこの5つが理由としてあげられますが、あなただけがわかる猫が背中に乗る理由があるかもしれませんね。