猫がなつかない理由を2つにしぼって解説!原因は飼い主側に?

Youtubeなどにアップされている動画は、飼い主さんと猫が楽しく遊ぶシーンや猫が飼い主さんにふみふみして甘えているシーンなど、仲の良いふたりを強調しています。

動画を見た飼い主さんは、同じように多くの時間を猫とべったり過ごしたくなりますよね。

私も「なぜうちの猫はなつかないのだろう?」と悩んでしまうこともありました。

しかし、動画に登場する猫の甘えの行動は、24時間のうちのほんの1コマであって、ほとんどの時間は飼い主さんと距離を置いて、独りで過ごします。

このことを理解していないと、「猫がなつかない」という悩みが深くなります。

ペットショップやブリーダーから猫を迎えた、保護猫を迎えたなど、飼い主さんの家にやってきた状況は様々でしょうが、どんな状況におかれていた猫であっても全くなつかないということはありません。

 

ここまでのまとめ-猫がなつかない理由-
飼い主さんが猫に甘えの行動を期待し過ぎている。
期待度が高ければ高いほど、「なつかない」という悩みが深くなる。

 

次に、飼い主さんが猫に嫌われる行動をしていないか、猫にとって快適な環境になっているか、についてみていきましょう。これらも猫がなつかない理由になります。

 

かまい過ぎは嫌われる

飼い主さん自ら猫のところへ行って、抱っこしたり、なでたりしていないでしょうか。

猫は、本来、自尊心や独立心が強い動物です。

過度に体をなでられたりすると、次には飼い主さんのことを警戒してしまい、飼い主さんの手の届かない狭い場所・高い所で過ごすことが多くなります。

かまい過ぎをやめ、放っておけば、猫自ら飼い主さんに近づいてきます。

猫が「かまって欲しい」と近づいてきたときだけ、抱っこしたり、なでたりしましょう。

ただし、スキンシップの時間が長いと、体をくねらせたり、しっぽを激しく振ったり、嫌がる仕草をする場合がありますので、見極めが必要です。

 

しかり過ぎは嫌われる

猫が家の柱や壁にツメで傷つける、障子をやぶる、テーブルから物を落とすなど、飼い主さんからみればイタズラです。

しかし、当然、猫はイタズラだと思っていません。しかったとしても猫には理解できません。

行動(イタズラ)を起こすたびに、飼い主さんからガミガミ言われると、不快な気分になって、なつかなくなります。

この場合は、飼い主さんが猫にされては困ることを事前に防ぐ対策をとりましょう。

イタズラしたときに、「霧吹きで水や嫌なニオイのするスプレーを猫にかけると効果がある」と紹介されていることがあります。

効果はあるでしょうが、それがトラウマとなり、かえって飼い主さんに近づかなくなることの方が深刻です。

 

ツメ研ぎ

猫が家の柱や壁でツメを研ぐのは習性なので、ある程度、飼い主さんは寛容な心でいましょう。

対策としては、ツメ研ぎグッズを複数箇所に、しかも素材の違うものを置きます。

特にオス猫は、高い所にツメで傷をつけ、縄張りや自分の大きさを誇示することがありますので、高さのあるツメ研ぎグッズも置いておくといいですよ。

また、革(かわ)のニオイがお気に入りの猫もいますので、バッグを部屋に置きっ放しにしないようにしましょう。

 

食事中にテーブルに上がってくる

猫が食事中やそれ以外の時に、テーブルに上がってくるのはよくあることです。

テーブルに上がってきたら、あるいは、上がっていたら、「ダメ!」と大きな声を出さずに、静かに下に降ろすことを繰り返すしかありません。

また、テーブルの上には、食べ物はおろか何も置かないようにします。

調味料のビンやコップなどが置いてあると、猫は、それを床に落とすとどうなるかという実験をするかもしれません。

 

トイレ以外で粗相をする

猫のトイレのしつけは犬より楽です。排尿・排便する場所を数回教えるとそこでしてくれます。

しかし、トイレが置かれている場所が、テレビの音がうるさいリビングであったり、トイレが汚れていると粗相をするようになります。

つまり、トイレは静かな場所に置き、常に清潔にしておきましょう。

粗相をしたからといって怒ってはいけません。

 

避難場所がない部屋は嫌われる

飼い主さんの友人など、猫にとって見知らぬ人が入ってきたとき、あるいは、家の外で大きな音をたてて工事をしているとき、猫が避難できる場所があるでしょうか。

避難場所がないと、猫はストレスを感じるようになりますので、安全で静かな隠れ場所を確保しましょう。

キャットタワーも避難場所になります。猫は上下に運動しますので、キャットタワーは猫のストレスを解消するグッズと言えます。

※飼い主さん・家族と猫だけなのに避難場所にいる場合は、その部屋が快適でないか体調が悪い可能性があります。

 

「なつかない」より「なつかなくなった」場合は要注意!

今まで「なついていた」猫が、「なつかなくなった」場合は要注意です。

引っ越しや部屋の模様替えなどで環境が大きく変わったか、病気が原因であると考えられます。

いずれにしても、「なつかなくなった」場合は、獣医師に相談しましょう。

 

まとめ

まず、猫がなつかないのは、「飼い主さんの期待し過ぎである」と書きました。

普通のイエネコは、飼い主さんにべったり甘えることはありません。その日、自分が安心していられる場所を変えながら、1日のほとんどを過ごします。

次に、「猫をしかってはいけない」ということを書きました。

イタズラをしたときにしかっても、猫は何のことか理解できません。それよりも、ガミガミ言う飼い主さんを警戒してなつかなくなります。

猫にしてもらって困ることは、飼い主さんが対策をとることで、しかる必要がなくなります。

最後に、「なついていた」猫が、「なつかなくなった」場合は、住環境の変化か病気である可能性が高いということを書きました。

猫はストレスに弱い生き物です。いつもと違う猫の変化があれば、獣医師に相談しましょう。

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