「猫がたけのこを食べるけど、大丈夫だったかな?」と、後になって疑問に思われたのではないでしょうか。
猫がたけのこを食べることについては、問題はありませんが、いくつか注意点があります。この記事では、猫にたけのこを与えることを心配する方に向けて、「与える際の注意点」「猫への効果」などについて解説しています。
猫とたけのこの関係性とは?
この項では、次の3点について書いています。
1.たけのこを猫に与える際の注意点
2.猫がたけのこを食べることで期待できる健康効果
3.たけのこを猫に与える際のリスク
たけのこを猫に与える際の注意点
「たけのこ」は猫にとって消化が難しい食材です。特に生のたけのこは、猫の消化器官に負担をかける可能性があるため、必ず加熱してから与えるようにしましょう。
また、たけのこに含まれる「シュウ酸」は、猫の尿路結石のリスクを高めることがあります。そのため、頻繁に与えるのは避け、少量をたまに与える程度に留めることが大切です。
さらに、たけのこを与える際は、他の食材と混ぜることで栄養バランスを整え、猫の健康をサポートすることが望ましいです。
<注意点まとめ>
・生のたけのこは与えない
・茹でてしっかりアク抜きをする
・頻繁に与えるのは避け、少量をたまに与える程度
猫がたけのこを食べることで期待できる健康効果
たけのこには「食物繊維」が豊富に含まれており、猫の消化を助ける効果があります。特に、便秘気味の猫にとっては、食物繊維が腸の動きを活発にし、排便をスムーズにする手助けをしてくれます。腸内の善玉菌を増やす効果も期待できます。
また、たけのこに含まれる「カリウム」は、猫の体内のナトリウムバランスを調整し、血圧を安定させる役割も持っています。さらに、「ビタミンB群」はエネルギー代謝を促進し、猫の活力を維持するのに役立ちます。
さらに、低カロリーであるため、肥満が心配な猫にも適しています。ただし、与える際は茹でて柔らかくするなど、猫が食べやすい形に調理することが大切です。適切に摂取すれば、猫の健康維持に役立つ食材となるでしょう。
たけのこを猫に与える際のリスク
たけのこは猫にとって珍しい食材ですが、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。猫のアレルギーは食物に含まれる特定のタンパク質に対して起こることが多く、たけのこも例外ではありません。
アレルギー反応としては、かゆみや皮膚の赤み、嘔吐、下痢などが見られることがあります。たけのこを初めて猫に与える際は、少量から始め、体調に変化がないか観察することが重要です。
万が一、異常が見られた場合はすぐに獣医師に相談してください。また、たけのこの調理法によっては猫にとって消化しにくくなることもあるため、注意が必要です。猫にたけのこを与える際は、しっかりと茹でてアク抜きをし、味付けをしないようにしましょう。
猫にたけのこを与える際の調理法
猫にたけのこを与える際の調理法を次の3点について書いています。
1.猫用たけのこの下処理
2.味付けはしない
3.細かくきざんで小さじ1杯程度
猫用たけのこの下処理
たけのこの「アク」の主成分は「シュウ酸」です。シュウ酸を摂りすぎると、猫が結石症を起こす可能性が高くなります。
米ぬか(米の研ぎ汁、重曹)でゆでて、たけのこがやわらかくなることで、また、米ぬかに含まれているカルシウムとシュウ酸が結びつくことで、たけのこからシュウ酸が溶けて出ていきます。
しっかりアク抜きができていないたけのこには、シュウ酸とホモゲンチジン酸が原因のえぐみが残ります。
赤唐辛子を入れることで、米ぬかのくさみを消すことができ、また、えぐみをやわらげることができると言われています。赤唐辛子の殺菌作用で、保存期間が長くなるとも言われています。
※たけのこの皮は全部むいて茹でる、皮を2~3枚むいて茹でる、皮をつけたまま茹でる、の3パターンがありますが、どの茹で方でもよいです。
味付けはしない
たけのこのシンプルな味付けには、砂糖、薄口しょうゆ、みりん、塩、かつお節が使われます。
猫にとっては余分なもの、害になるものが含まれていますので、健康な成猫であっても、味付けをしたたけのこを与えてはダメです。
細かくきざんで小さじ1杯程度
たけのこには食物繊維が多く含まれていますので、与え過ぎると猫は下痢を起こします。また、猫が喉につまらせないように、細かくきざんだものを与えます。
与えるなら、体重4kgの成猫で小さじ1杯程度。
まとめ
健康な成猫にたけのこを与えても問題はありませんが、腎臓に不安を抱えている猫に与えてはダメです。
しっかりアク抜きをしないと、たけのこにシュウ酸が残り、結石症の原因になります。
与える量は、アク抜きをしたたけのこを細かくきざんで小さじ1杯程度(体重4kgの猫)。
たけのこには食物繊維が多いので、与え過ぎると下痢を起こします。
猫が欲しがるならあげる、猫が欲しがっていない食べ物は、あえて与えないのが基本です。
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