「猫が食べてはいけない植物」を2回に分けて20種をご紹介したことがあります。
猫が食べてはいけない植物20種!【前編】室内に置いては絶対ダメ!
猫が食べてはいけない植物20種!【後編】近くに置いては絶対ダメ!
ここでは、「猫に安全な植物」を33種ご紹介します。日本で人気の花を厳選しました。
※ただし、その後の研究で「猫に危険な植物」に分類される可能性はあります。また、安全だからといって、むしゃむしゃ食べると、人間でも嘔吐や下痢の原因になります。猫は人間よりとても小さな生き物ですから、十分注意なさってください。
猫に安全で花が咲く植物一覧
No. | 植物名 | 科名 | 属名 | 開花期 |
1 | ハイビスカス | アオイ科 | フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属) | 5月~10月 |
2 | ストック | アブラナ科 | アラセイトウ属 | 11月~5月 |
3 | フリージア | アヤメ科 | フリージア属 | 3月中旬~5月上旬 |
4 | スターチス | イソマツ科 | イソマツ属 | 5月~7月 |
5 | セントポーリア | イワタバコ科 | アフリカスミレ属(セントポーリア属) | 9月~6月 |
6 | キンギョソウ | オオバコ科 | キンギョソウ属(アンティリナム属) | 4月~6月 |
7 | アスター | キク科 | シオン属(アスター属) | 8月~11月 |
8 | ガーベラ | キク科 | ガーベラ属 | 四季咲き性(春と秋に多く開花) |
9 | 百日草(ジニア) | キク科 | ヒャクニチソウ属(ジニア属) | 5月~11月上旬 |
10 | マリーゴールド | キク科 | マンジュギク属(タゲテス属) | 4月~12月 |
11 | ヒマワリ | キク科 | ヒマワリ属 | 7月~9月 |
12 | ヒアシンス(ヒヤシンス) | キジカクシ科(クサスギカズラ科) | ヒアシンス属 | 3月~4月 |
13 | ムスカリ | キジカクシ科(クサスギカズラ科) | ムスカリ属 | 3月~5月中旬 |
14 | マダガスカルジャスミン | キョウチクトウ科 | シタキソウ属(ステファノティス属) | 4月~9月 |
15 | タイム | シソ科 | イブキジャコウソウ属 | 4月~6月 |
16 | ローズマリー | シソ科 | マンネンロウ属(ロスマリヌス属) | 11月~5月 |
17 | ベゴニア・センパフローレンス | シュウカイドウ科 | シュウカイドウ属(ベゴニア属) | 4月中旬~11月 |
18 | パンジー | スミレ科 | スミレ属 | 10月下旬~5月中旬 |
19 | ツバキ | ツバキ科 | ツバキ属(カメリア属) | 11月~12月、2月~4月 |
20 | インパチェンス | ツリフネソウ科 | ツリフネソウ属(インパチェンス属) | 5月~11月上旬 |
21 | ペチュニア | ナス科 | ツクバネアサガオ属(ペチュニア属) | 3月~11月 |
22 | カスミソウ | ナデシコ科 | カスミソウ属(ギプソフィラ属) | 5月~7月 |
23 | バラ | バラ科 | バラ属 | 5月中旬~6月上旬 |
24 | ケイトウ | ヒユ科 | ケイトウ属(セロシア属) | 7月~11月 |
25 | ブラシノキ | フトモモ科 | マキバブラシノキ属(カリステモン属) | 5月~7月 |
26 | ワックスフラワー | フトモモ科 | チャメラウキウム属 | 4月中旬~6月中旬 |
27 | トルコギキョウ | リンドウ科 | トルコギキョウ属(ユーストマ属) | 3月~6月 |
28 | 胡蝶蘭(コチョウラン) | ラン科 | コチョウラン属(ファレノプシス属) | 春から夏に比較的多く開花 |
29 | シンビジウム(シンビジューム) | ラン科 | シュンラン属(シンビジウム属) | 12月~4月 |
30 | デンドロビウム・ノビル系 | ラン科 | セッコク属(デンドロビウム属) | 2月~5月 |
31 | カトレア | ラン科 | カトレア属 | 3月~4月(春咲き)、5月~7月(初夏咲き)、9月~11月(秋咲き)、12月~3月(冬咲き) |
32 | オンシジウム(オンシジューム) | ラン科 | オンシジウム属 | 12月~1月、4月~6月、9月~10月 |
33 | パフィオペディラム | ラン科 | パフィオペディラム属 | 12月~6月 |
※参考:みんなの趣味の園芸(NHK)
ハイビスカス/ストック/フリージア/スターチス
■ハイビスカス
科名/属名:アオイ科/フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属)
別名:ブッソウゲ(仏桑花)
開花期:5月~10月
開花期は長いのですが、花の寿命は1~2日と短いです。
■ストック
科名/属名:アブラナ科/アラセイトウ属
別名:アラセイトウ
開花期:11月~5月
ストックは耐寒性があるので、冬でもカラフルな花を咲かせます。
■フリージア
科名/属名:アヤメ科/フリージア属
別名:(和名)菖蒲水仙(アヤメスイセン、ショウブスイセン)、浅黄水仙(アサギスイセン)
開花期:3月中旬~5月上旬
フリージアの花言葉は、花色によって違いますが、白色の花の香りが特に強いので、「純潔」、「純白」がフリージア全般の花言葉になっているのではないでしょうか。
■スターチス
科名/属名:イソマツ科/イソマツ属
別名:リモニウム、(和名)ハナハマサジ(花浜匙)、ニワハナビなど
開花期:5月~7月
スターチスは、日もちが良いので、切り花やドライフラワーとして親しまれています。
セントポーリア/キンギョソウ/アスター/ガーベラ
■セントポーリア
科名/属名:イワタバコ科/アフリカスミレ属(セントポーリア属)
別名:(和名)アフリカスミレ
開花期:4月~6月
セントポーリアは、室内で育てられる花です。室内の明るい場所に置き、18~25℃位の室温が維持できれば、一年中花が咲く可能性があります。
■キンギョソウ
科名/属名:オオバコ科/キンギョソウ属(アンティリナム属)
別名:スナップドラゴン
開花期:4月~6月
キンギョソウの花は、金魚のような愛らしい形をしています。終わった花を早めに摘み取ることで、次から次へと花を咲かせていきます。
■アスター
科名/属名:キク科/シオン属(アスター属)
別名:エゾギク
開花期:8月~11月
アスターは、お盆の頃には仏花の切り花として、お店でよく見かけます。一年草のアスター(エゾギク)と宿根アスターがあります。
■ガーベラ
科名/属名:キク科/ガーベラ属
別名:(和名)オオセンボンヤリ、ハナグルマ
開花期:四季咲き性(春と秋に多く開花)
四季咲き性のガーベラは、ある程度成熟して適温であれば、一年中花を咲かせます。
百日草/マリーゴールド/ヒマワリ/ヒアシンス
■百日草(ジニア)
科名/属名:キク科/ヒャクニチソウ属(ジニア属)
開花期:5月~11月上旬
百日草は、名前の通り、開花期間が長く、次から次へと花を咲かせます。
■マリーゴールド
科名/属名:キク科/マンジュギク属(タゲテス属)
別名:(和名)クジャクソウ(孔雀草)、万寿菊、千寿菊
開花期:4月~12月
マリーゴールドは、開花期間が長く、咲き終わると自然落下し、次から次へとボリューム感のある花を咲かせます。マリーゴールドには、「嫉妬」、「絶望」、「変わらぬ愛」、「健康」など多くの花言葉がついています。どの花言葉に重きを置くかで【あいみょん】の「マリーゴールド」の曲の印象が変わる気がします。
■ヒマワリ
科名/属名:キク科/ヒマワリ属
別名:(和名)向日葵
開花期:7月~9月
ヒマワリは、つぼみができ始めたころ、太陽を追っかけるように、茎の先が朝は東、夕方は西へと動きます。大輪の花が咲くとこの動きは止まります。
■ヒアシンス(ヒヤシンス)
科名/属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)/ヒアシンス属
開花期:3月~4月
ヒアシンスは、香りのよい花を咲かせ、早春を告げます。水耕栽培もできますが、キジカクシ科ではなくユリ科に分類されることもあるので、球根には注意が必要です。
ムスカリ/マダガスカルジャスミン/タイム/ローズマリー
■ムスカリ
科名/属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)/ムスカリ属
別名:グレープヒアシンス
開花期:3月~5月中旬
ムスカリは、球根を植えっぱなしにしておいてもブドウの房のような花を毎年咲かせます。チューリップと一緒に植えると、鮮やかな青紫色の花がチューリップを引き立ててくれます。
■マダガスカルジャスミン
科名/属名:キョウチクトウ科/シタキソウ属(ステファノティス属)
別名:アフリカシタキヅル
開花期:4月~9月
「ジャスミン」の名がついていますが、モクセイ科のジャスミンの仲間とは違う多年草のツル植物です。常緑性なので、花が咲かない時期でも光沢のある葉を楽しむことができます。
■タイム
科名/属名:シソ科/イブキジャコウソウ属
別名:タチジャコウソウ、イブキジャコウソウ
開花期:4月~6月
タイムは数百種類あり、その中のコモンタイムは、肉類のくさみ消し、防虫として古代ローマ・ギリシャ時代からハーブとして利用されてきました。
■ローズマリー
科名/属名:シソ科/マンネンロウ属(ロスマリヌス属)
別名:(和名)マンネンロウ(迷迭香)
開花期:11月~5月
ローズマリーは、殺菌・消臭効果のあるハーブとして料理によく利用されます。乾燥したローズマリーでも香りが持続しますので、猫のよくいる部屋に吊しておくと、ニオイの軽減に役立ちます。
ベゴニア・センパフローレンス/パンジー/ツバキ/インパチェンス
■ベゴニア・センパフローレンス
科名/属名:シュウカイドウ科/シュウカイドウ属(ベゴニア属)
別名:(和名)四季咲きベゴニア
開花期:4月中旬~11月
ベゴニア・センパフローレンスは、春から晩秋まで花を咲かせるベゴニア属の中で最もポピュラーな花です。
■パンジー
科名/属名:スミレ科/スミレ属
別名:(和名)三色菫(サンシキスミレ)
開花期:10月下旬~5月中旬
花が大きいものを「パンジー」、小さいものを「ビオラ」と呼んでいましたが、品種改良が進み、区別がつかなくなっています。パンジーは、秋から春にかけて咲くので、花の少ない冬に貴重な存在です。
■ツバキ(椿)
科名/属名:ツバキ科/ツバキ属(カメリア属)
別名:ヤブツバキ、ヤマツバキ
開花期:11月~12月、2月~4月
ツバキは、日本を代表する花木の一つです。『古事記』や『万葉集』にも「椿」が詠み込まれています。
■インパチェンス
科名/属名:ツリフネソウ科/ツリフネソウ属(インパチェンス属)
別名:(和名)アフリカホウセンカ
開花期:5月~11月上旬
インパチェンスは、反日陰でもよく育つ植物です。真夏の前に花の数が少なくなったり、枝が乱れてきたら、切り戻しという作業をすると、秋に返り咲きをします。
ペチュニア/カスミソウ/バラ/ケイトウ
■ペチュニア
科名/属名:ナス科/ツクバネアサガオ属(ペチュニア属)
別名:(和名)ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)
開花期:3月~11月
ペチュニアは、比較的夏の暑さに強く、春から秋にかけて花を咲かせます。
■カスミソウ
科名/属名:ナデシコ科/カスミソウ属(ギプソフィラ属)
開花期:5月~7月
カスミソウは、よく他の花の引き立て役として花束に使われます。
■バラ
科名/属名:バラ科/バラ属
開花期:5月中旬~6月上旬
バラは、先のカスミソウと合わせると豪華な花束になります。バラのトゲで猫がケガをしないように注意が必要です。
■ケイトウ
科名/属名:ヒユ科/ケイトウ属(セロシア属)
開花期:7月~11月
ニワトリのトサカに似ていることからケイトウ(鶏頭)と呼ばれています。ケイトウは夏に強く、咲き終わった花をこまめに取ると、次から次へと元気に花を咲かせます。
ブラシノキ/ワックスフラワー/トルコギキョウ
■ブラシノキ
科名/属名:フトモモ科/マキバブラシノキ属(カリステモン属)
別名:(和名)ハナマキ (その他)カリステモン、キンポウジュ、ボトルブラッシュ
開花期:5月~7月
ブラシノキの花は、ボトルを洗う円筒形ブラシにそっくりです。常緑広葉の低木ですが、鉢植えにしても楽しめます。
■ワックスフラワー
科名/属名:フトモモ科/チャメラウキウム属
別名:カメラウキウム
開花期:4月中旬~6月中旬
ワックスフラワーの花は、蝋(ろう)を塗ったような光沢があります。
■トルコギキョウ
科名/属名:リンドウ科/トルコギキョウ属(ユーストマ属)
別名:リシアンサス、ユーストマ
開花期:3月~6月
トルコギキョウは花持ちがよいので、多くが切り花として流通しています。
胡蝶蘭/シンビジウム/デンドロビウム・ノビル系
■胡蝶蘭(コチョウラン)
科名/属名:ラン科/コチョウラン属(ファレノプシス属)
別名:ファレノプシス
開花期:不定期(春から夏に比較的多く開花)
胡蝶蘭は、祝い花としてよく使われます。開店祝いに贈るとき、赤系は火事を連想するのでNGだそうです。胡蝶蘭はゴージャスで高級感のある花ですが、別名・学名の「ファレノプシス」は、「蛾のような」という意味があります。日本人は「蝶」に見えたようです。
■シンビジウム
科名/属名:ラン科/シュンラン属(シンビジウム属)
別名:シンビジューム
開花期:12月~4月
シンビジウムは花持ちが良く、1ヵ月以上咲き続けます。丈夫で育てやすいランです。
■デンドロビウム・ノビル系
科名/属名:ラン科/セッコク属(デンドロビウム属)
別名:デンドロビウム・ノビルタイプ
開花期:2月~5月
デンドロビウム・ノビル系(ノビルタイプ)は耐寒性が高く、株が凍らなければ冬を越すことができる丈夫なランです。
カトレア/オンシジウム/パフィオペディラム
■カトレア
科名/属名:ラン科/カトレア属
別名:カトレヤ
開花期:3月~4月(春咲き)、5月~7月(初夏咲き)、9月~11月(秋咲き)、12月~3月(冬咲き)
カトレアは、アレンジメントや切り花としてよく利用されます。気品があり華やかなことから、「洋ランの女王」と呼ばれています。
■オンシジウム
科名/属名:ラン科/オンシジウム属
別名:オンシジューム
開花期:12月~1月、4月~6月、9月~10月
オンシジウムは、耐寒性があり、丈夫な植物で、比較的育てやすいランと言われています。切り花として人気があります。
■パフィオペディラム
科名/属名:ラン科/パフィオペディラム属
別名:パフィオペディルム、レディースリッパ
開花期:12月~6月
花びらの一部が袋状になっており(唇弁しんべん、リップ)、袋の中に虫を誘い込むことで受粉するというユニークなランです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本人に馴染みがあって、猫に安全な花を33種ご紹介しました。
花壇、ベランダのプランター、室内などに花があると、気分が安らぎます。
愛猫といっしょに、花で四季を感じてみてはいかがでしょうか。